主人公は、高齢者のその人らしい生活を支えようとする、不器用で暑苦しい介護職従事者です。自分が認知症や介護を受ける立場だったらこんな人にお世話になりたいなと思わされました。また、当事者となられた方の主観的描写は大変興味深く、登場人物の人生や考えにも思いを馳せることがありました。日本の高齢化がすすむ中、認知症や介護はとても身近な存在になりました。しかし、当事者がいったいどんな体験をしているのか、周囲はどんな対応をしているのか、実は知らないことも多いのではないでしょうか。そんな疑問に一つの答えをくれるかもしれません。