研究に患者さんや市民が参画したとき、その過程や成果をどのように論文や報告書に記載すればよいでしょうか。GRIPP2(Guidance for Reporting Involvement of Patients and the Public 2)は、研究における患者・市民参画の報告の質を高めるために開発された国際的なチェックリストです。研究論文を執筆する際に、PPIのどの側面を・どのように記述すべきかを体系的に示してくれます。

GRIPP2には2つのバージョンがあります。
ロングフォーム(詳細版) は、PPIを主な研究テーマとする論文向けです。抄録から考察・結論まで、背景、方法、影響の把握・測定、経済的評価、そしてプロセス要因や理論的発展に至るまで、PPIのあらゆる側面を網羅的に報告するための項目が含まれています。
ショートフォーム(短縮版) は、PPIが研究の主題ではないものの、研究のなかで市民参画が行われた場合に使用します。目的・方法・結果・考察・振り返りの5項目で、PPIの概要を簡潔に報告できます。
いずれのバージョンも、うまくいった点だけでなくうまくいかなかった点も含めて振り返り、他の研究者が学べるように記述することを重視しています。

本資料は、CC BY 4.0ライセンスに基づき日本語に翻訳したもので、EQUATOR Networkの許諾も得た公式の日本語版となっております。
原著: Staniszewska S, Brett J, Simera I, et al. GRIPP2 reporting checklists: tools to improve reporting of patient and public involvement in research. Research Involvement and Engagement.2017;3:13.