戦争みたいな味がする
日本統治時代の朝鮮半島と朝鮮戦争を生き抜き、米軍人と結婚してアメリカ本土に移民したひとりの女性の生涯を、母と娘の記憶・対話で紡ぐノンフィクション

2021年の全米図書賞ノンフィクション部門で、最終候補となった本です。
著者のグレイス・M・チョーさんは、統合失調症の母親をもつコリア系アメリカ人女性で、ニューヨーク市立大学スタテンアイランド校の社会学・人類学教授を務めています。
日本統治時代の朝鮮半島と朝鮮戦争を生き抜き、米軍人と結婚してアメリカ本土に移民したひとりの女性の生涯を通して、戦争、移民、フェミニズム、ケア、食といった現代社会の様々な論点を、統合失調症との関連で社会学・人類学の視点から描いています。母と娘の記憶・対話で紡ぐノンフィクションです。
書名:戦争みたいな味がする
著者 : グレイス・M・チョー 翻訳者 : 石山 徳子
出版社:集英社